『ゆめにっき/ききやま』
『ゆめにっき』はフリーのアドベンチャーゲーム。主人公の女の子が自分の夢の中をひたすら歩き回るゲーム。
リンク>ゆめにっきのスクリーンショット
作者のききやま氏も名言しているが、このゲームにストーリーや目的はない。
とはいえ、「エフェクト」という普通のRPGでいうアイテムとか魔法にあたるようなものを集めることでエンディングに到達できるので、まずはエフェクト集めがプレイヤーの目的になるだろう。
ゲームの内容についてだが、少しやってみれば解るのだが、わけがわからない。
主人公の女の子は現実世界のベッドで眠り、夢の世界を歩き回る。夢の世界は支離滅裂で、意図も理由も分からないオブジェだらけで、ストーリーがないどころかシステム説明以外のテキストさえなく、あっても意味不明の文字列。プレイヤーはこのわけのわからない世界をひたすら散歩することになる、
夢の世界には色々なものがある。グロテスクだったり、馴染みのない文化圏のように見えるものだったり、きれいなものであったり。特にプレイヤーに不気味さを与えるようなオブジェ(キャラクタを含む)が多い。しかも「それが一体なんなのか」「どうしてこんなものがあるのか」は一切語られない。わからないが故の怖さも付随している。
これらオブジェがゆめにっきの面白さの大部分を占めているのではないかと思う。背景を含めたこれらオブジェを、プレイヤーはひたすら眺めていく……。ある種の美術館というか……。
またオブジェの中には主人公が調べたり(話しかけたり? 触ったり?)特定のエフェクトを使うことで、何らかの挙動、イベントを示すものがある。プレイヤーはオブジェの挙動に驚いたり怖がったり和んだりする。インタラクティブな美術品とでもいうべきか、ゆめにっきのゲーム性もここにあるといっていいだろう。
BGMも魅力のひとつになっている。幾つかの音が単純に短い時間で繰り返されるだけというものが多く、この単調さが不気味さを際立たせている。
片っ端から意味の分からないゲームで、だからこそネットを見ると、多くのプレイヤーが自分なりの解釈を行なっている。主人公の女の子(ステータス画面では、名前が「窓付き」となっている)は何者か、どうしてこんな夢を見るのか、どうしてこんなエンディングになったのか、夢の中に出てくるオブジェや人物は何者か、各種のエフェクトは何を意味しているのか……。
分かっているのは「窓付きの見ている夢」というだけ。これをヒントにして、プレイヤーたちは自分なりの解釈を行なっていく。
しかし作者であるききやま氏が夢の正体というか、ゆめにっきの設定について言及したことはなく、ゆめにっきの世界は徹底して正体不明だ。つまりプレイヤーごとの解釈が正解だということも間違いだということもない。ゆめにっきの人気の一端を担っているのは、この不確定さだろう。たくさんのプレイヤーが同じゆめにっきを見てはいるが、しかしプレイヤーごとにプレイヤーなりのゆめにっき世界があるとでもいうか……。
リンク>グーグル検索「ゆめにっき 考察」
至極当然の話だが、考察・解釈するためには、ゲームをしっかりプレイしなければならない。つまり、様々なオブジェの挙動をしっかり見なければならない。
どうしてそんな動きをするのか、ではなくて、どんな動きをしているのか。
プレイヤーがやるべきは、しっかりとオブジェの挙動を見ること。その挙動に驚いたり、怖がったり、和んだりすることだ。そうやってゆめにっきの世界を楽しむというのが、このゲームを楽しむ、一番の方法だと前田は思っている。
それこそ、どんなものにあってもほとんどリアクションしない窓付きのように、静かに、ただ目の前に展開されたものをじっと眺めるというように、ゆめにっきを楽しむ……。
考察・解釈をするのももちろんゆめにっきの面白さだろうが、ここには3つの注意点があるように思われる。
ひとつは、上に述べた「ちゃんと見るということ」。
ふたつめは、ひとつ目と関連しているが、「自分の見ていないものに惑わされないということ」。
リンク>ニコニコ大百科「ゆめにっき」
リンク>pixiv百科事典「ゆめにっき」
「自分の見ていないもの」の代表例はキャラクタの通称だ。
上ふたつのリンクにも掲載されているが、ゆめにっき内に登場するキャラクタに名前はない。そのため、ファンの間で通称が付けられた。
これらはあくまで通称なのであって、考察の一助には決してならない。
特に騙されやすいと思うのが「死体さん」である。「死体」とは言っているが、このキャラクタが死んでいるという保証はゲーム中で与えられていない。
そもそもゆめにっき内に出てくるキャラクタは、生き物なのか? 現実世界にいないような姿形をしている……。話しかけても何の反応もない……。生き物とは思えない姿形なのに反応するものもいる……。
こういった'そもそも'からして、プレイヤーはオブジェをちゃんと見て、自分の感じていることを捉える必要があると思う。
だから人の考察・解釈を読んで「なるほど」と思うのはいいが、その考察・解釈が面白かったといって、自分がゆめにっきから感じ取れるものでないならば、自分のゆめにっき解釈に組み込むべきではないだろう。当たり前のことだが……。
3つめの注意点は、考察・解釈に決着を付けないということ。
「正解がないために、いくらでも考察できる」というゆめにっきの魅力を損なわせないための方法である。
どんなに詳細・厳密に考察しようとも、それが正解だということは決してない(今後、ききやま氏が設定を明らかにしない限りは)。だからこそ幾ら考察しようが「いや、実は違うんじゃないか」「他の解釈があるんじゃないか」と際限なく考えていく……その際限のなさだけが「いくらでも考察できる」という魅力を保つための道だと思う。正解に辿り着くことではなく、正解に向かうという行為そのものこそが大事だという話。
ゆめにっき本体は作者のききやま氏のwebサイトからDLできる。また、ゆめにっきを遊ぶためには「RPGツクール2003RTP」が必要。いずれもフリーなので、興味を持たれた方は遊んでみてください。
リンク>kikiyamaHP(ゆめにっき本体)
リンク>RPGツクール2003 RTP
ここから先は、ゆめにっきとは直接には関わりのない話。
ゆめにっきに触発されて「自分でもこんなゲームを作りたい!」と思った人たちが作っているゲームがある。いわゆる「ゆめにっき派生」という分類だ。
リンク>ニコニコ大百科「ゆめにっき派生」
リンク>ゆめ2っきを楽しむ@Wiki - ゆめにっき派生作品の一覧
各作品はゆめにっきの続編でなく、ゆめにっき及びききやま氏とは関係なく、ただゆめにっきから影響を受けて作成された、ゆめにっきのようなシステム、ゲーム性を持っている。
ゆめにっきを元祖とした、夢探索ゲームとでもいうべきか……。
「ゆめにっきが好きだ。けどゆめにっき自体はもうやりつくしてしまった。まだ知らない夢の世界を探検したい、けど続編もない……」というような人にオススメしたい作品群である。
ゆめにっき派生作品は、ゆめにっきのような面白さを持ちながら、ゆめにっきにはなかった魅力を持っている。ゆめにっきにあったはずの魅力を持たない作品だってあるだろう(特に、ゆめにっきにあった「意図が全く分からない」感は薄れていると思う)。要するに、ゆめにっきに似ているが、別の作品だということだ。
もちろん作品ごとにクオリティの優劣はあるだろうが、とても素晴らしい作品だってある。
その中でも、前田が好きな幾つかを紹介したい。
『.flow』
リンク>錆色パレード
ゆめにっき派生で最も早く公開された作品。製作者は本家ゆめにっきと同じくひとりのみ(lol氏)。
血と錆を基調にしたような世界が多く、本家よりもグロテスクな表現が多い。本家は「正体の分からない不気味さ」だったが、こちらは「生理的嫌悪感」が強い。全部が全部グロいわけではなくて、穏やかなマップも多い。
システム周り以外のテキストは.flowにもないが、ストーリー性が本家よりも強い。如何にもバックグラウンドがあるというような印象を受ける。主人公「錆付き」と、各種キャラクタとの関係の問題だろう。やはり解釈に正解不正解は存在しないのだが、しかし、本家よりも正解がありそうな気にさせる。
前田の印象では悲しみの色が強い。
エンディング実装済。マルチ?エンディング。
『ゆめ2っき』
リンク>ゆめ2っきを楽しむwiki
ゆめにっき派生の中でも最大規模を持つ作品。たくさんの製作者が共同で作っている。
本家のゆめにっきが「不気味」なら、こちらは「不思議」。不気味で怖いマップやオブジェもあるが。
製作者が多数ということもあってか、夢の内容はゆめにっき以上に支離滅裂に感じられる。何かひとつに回収されない感じがするというか……。
欠点としては、広大すぎるマップ(これが魅力でもあるが)。たくさんの製作者が長い時間かけて作っているだけあって、全マップを廻る、全イベントを見るのにすごく時間がかかる。時間はかかるが、素敵なものも多い。
「延々と夢の中を歩き続ける」というコンセプトを最も実現しているのは「ゆめ2っき」かもしれない。
エンディング実装済。マルチエンディング。
『ultra violet』
リンク>pixiv:gozo-ropp
寡聞にしてこれ以上の和み・癒しのゆめにっき派生を前田は知らない。怖いマップもあるが、それ以上に穏やかで平和なマップが多く感じられる。上ふたつとは違った意味でじっくりと見ていたい作品。いつまでも歩いていたい世界である。
ストーリー性は本家ゆめにっきよりは強いが、比較の問題であって、やはり薄めだと思う。単に前田がストーリー性に目を向けていないからそう感じるだけかもしれない。本当に、ただそこにあるものを見ているだけで楽しい、そういう作品なのだ。
ドットの細かさもゆめにっき派生の中でかなり上のレベルだと思う。ベンチに座ったとき左右に顔を向けたり、俯いたりできるのには感動した。
エンディングは未実装。2013/03/05現在のバージョンは0.03。次の更新が待ち遠しい。
上に紹介したゆめにっき派生作品は、いずれも「RPGツクール2000RTP」が必要。
リンク>RPGツクール2000RTP
ニコニコ動画にプレイ動画を上げている人もいる。
特に以下の人が前田のお気に入りであるので、これも紹介しておく。
実況なしというのも、ゆめにっき派生を楽しむ上で重要かと思われる。
けど、こういったプレイ動画を観る前にまず自分でプレイした方がいい。初見であるということは素晴らしいことだ。
ゆきむし氏
リンク>http://www.nicovideo.jp/user/2460739/mylist
ゆめ2っきのプレイ動画を上げている。ゆめ2っきに凄まじく詳しい人。
hiz氏
リンク>http://www.nicovideo.jp/mylist/20631358
.flow、ユメ-グラフティ、ゆめ2っきのプレイ動画を上げている。キャラクターの動かし方がとてもいい。サクサクプレイでもあるし、きちんと感情的にもなっている。
petit氏
リンク>http://www.nicovideo.jp/mylist/33681248
ultra violet、夢日誌、ゆめにっき、.flowのプレイ動画を上げている。たまに字幕あり。夢日誌も2013/03/05現在は未公開。ultra violetの実況なしは貴重。
リンク>ゆめにっきのスクリーンショット
作者のききやま氏も名言しているが、このゲームにストーリーや目的はない。
とはいえ、「エフェクト」という普通のRPGでいうアイテムとか魔法にあたるようなものを集めることでエンディングに到達できるので、まずはエフェクト集めがプレイヤーの目的になるだろう。
ゲームの内容についてだが、少しやってみれば解るのだが、わけがわからない。
主人公の女の子は現実世界のベッドで眠り、夢の世界を歩き回る。夢の世界は支離滅裂で、意図も理由も分からないオブジェだらけで、ストーリーがないどころかシステム説明以外のテキストさえなく、あっても意味不明の文字列。プレイヤーはこのわけのわからない世界をひたすら散歩することになる、
夢の世界には色々なものがある。グロテスクだったり、馴染みのない文化圏のように見えるものだったり、きれいなものであったり。特にプレイヤーに不気味さを与えるようなオブジェ(キャラクタを含む)が多い。しかも「それが一体なんなのか」「どうしてこんなものがあるのか」は一切語られない。わからないが故の怖さも付随している。
これらオブジェがゆめにっきの面白さの大部分を占めているのではないかと思う。背景を含めたこれらオブジェを、プレイヤーはひたすら眺めていく……。ある種の美術館というか……。
またオブジェの中には主人公が調べたり(話しかけたり? 触ったり?)特定のエフェクトを使うことで、何らかの挙動、イベントを示すものがある。プレイヤーはオブジェの挙動に驚いたり怖がったり和んだりする。インタラクティブな美術品とでもいうべきか、ゆめにっきのゲーム性もここにあるといっていいだろう。
BGMも魅力のひとつになっている。幾つかの音が単純に短い時間で繰り返されるだけというものが多く、この単調さが不気味さを際立たせている。
片っ端から意味の分からないゲームで、だからこそネットを見ると、多くのプレイヤーが自分なりの解釈を行なっている。主人公の女の子(ステータス画面では、名前が「窓付き」となっている)は何者か、どうしてこんな夢を見るのか、どうしてこんなエンディングになったのか、夢の中に出てくるオブジェや人物は何者か、各種のエフェクトは何を意味しているのか……。
分かっているのは「窓付きの見ている夢」というだけ。これをヒントにして、プレイヤーたちは自分なりの解釈を行なっていく。
しかし作者であるききやま氏が夢の正体というか、ゆめにっきの設定について言及したことはなく、ゆめにっきの世界は徹底して正体不明だ。つまりプレイヤーごとの解釈が正解だということも間違いだということもない。ゆめにっきの人気の一端を担っているのは、この不確定さだろう。たくさんのプレイヤーが同じゆめにっきを見てはいるが、しかしプレイヤーごとにプレイヤーなりのゆめにっき世界があるとでもいうか……。
リンク>グーグル検索「ゆめにっき 考察」
至極当然の話だが、考察・解釈するためには、ゲームをしっかりプレイしなければならない。つまり、様々なオブジェの挙動をしっかり見なければならない。
どうしてそんな動きをするのか、ではなくて、どんな動きをしているのか。
プレイヤーがやるべきは、しっかりとオブジェの挙動を見ること。その挙動に驚いたり、怖がったり、和んだりすることだ。そうやってゆめにっきの世界を楽しむというのが、このゲームを楽しむ、一番の方法だと前田は思っている。
それこそ、どんなものにあってもほとんどリアクションしない窓付きのように、静かに、ただ目の前に展開されたものをじっと眺めるというように、ゆめにっきを楽しむ……。
考察・解釈をするのももちろんゆめにっきの面白さだろうが、ここには3つの注意点があるように思われる。
ひとつは、上に述べた「ちゃんと見るということ」。
ふたつめは、ひとつ目と関連しているが、「自分の見ていないものに惑わされないということ」。
リンク>ニコニコ大百科「ゆめにっき」
リンク>pixiv百科事典「ゆめにっき」
「自分の見ていないもの」の代表例はキャラクタの通称だ。
上ふたつのリンクにも掲載されているが、ゆめにっき内に登場するキャラクタに名前はない。そのため、ファンの間で通称が付けられた。
これらはあくまで通称なのであって、考察の一助には決してならない。
特に騙されやすいと思うのが「死体さん」である。「死体」とは言っているが、このキャラクタが死んでいるという保証はゲーム中で与えられていない。
そもそもゆめにっき内に出てくるキャラクタは、生き物なのか? 現実世界にいないような姿形をしている……。話しかけても何の反応もない……。生き物とは思えない姿形なのに反応するものもいる……。
こういった'そもそも'からして、プレイヤーはオブジェをちゃんと見て、自分の感じていることを捉える必要があると思う。
だから人の考察・解釈を読んで「なるほど」と思うのはいいが、その考察・解釈が面白かったといって、自分がゆめにっきから感じ取れるものでないならば、自分のゆめにっき解釈に組み込むべきではないだろう。当たり前のことだが……。
3つめの注意点は、考察・解釈に決着を付けないということ。
「正解がないために、いくらでも考察できる」というゆめにっきの魅力を損なわせないための方法である。
どんなに詳細・厳密に考察しようとも、それが正解だということは決してない(今後、ききやま氏が設定を明らかにしない限りは)。だからこそ幾ら考察しようが「いや、実は違うんじゃないか」「他の解釈があるんじゃないか」と際限なく考えていく……その際限のなさだけが「いくらでも考察できる」という魅力を保つための道だと思う。正解に辿り着くことではなく、正解に向かうという行為そのものこそが大事だという話。
ゆめにっき本体は作者のききやま氏のwebサイトからDLできる。また、ゆめにっきを遊ぶためには「RPGツクール2003RTP」が必要。いずれもフリーなので、興味を持たれた方は遊んでみてください。
リンク>kikiyamaHP(ゆめにっき本体)
リンク>RPGツクール2003 RTP
ここから先は、ゆめにっきとは直接には関わりのない話。
ゆめにっきに触発されて「自分でもこんなゲームを作りたい!」と思った人たちが作っているゲームがある。いわゆる「ゆめにっき派生」という分類だ。
リンク>ニコニコ大百科「ゆめにっき派生」
リンク>ゆめ2っきを楽しむ@Wiki - ゆめにっき派生作品の一覧
各作品はゆめにっきの続編でなく、ゆめにっき及びききやま氏とは関係なく、ただゆめにっきから影響を受けて作成された、ゆめにっきのようなシステム、ゲーム性を持っている。
ゆめにっきを元祖とした、夢探索ゲームとでもいうべきか……。
「ゆめにっきが好きだ。けどゆめにっき自体はもうやりつくしてしまった。まだ知らない夢の世界を探検したい、けど続編もない……」というような人にオススメしたい作品群である。
ゆめにっき派生作品は、ゆめにっきのような面白さを持ちながら、ゆめにっきにはなかった魅力を持っている。ゆめにっきにあったはずの魅力を持たない作品だってあるだろう(特に、ゆめにっきにあった「意図が全く分からない」感は薄れていると思う)。要するに、ゆめにっきに似ているが、別の作品だということだ。
もちろん作品ごとにクオリティの優劣はあるだろうが、とても素晴らしい作品だってある。
その中でも、前田が好きな幾つかを紹介したい。
『.flow』
リンク>錆色パレード
ゆめにっき派生で最も早く公開された作品。製作者は本家ゆめにっきと同じくひとりのみ(lol氏)。
血と錆を基調にしたような世界が多く、本家よりもグロテスクな表現が多い。本家は「正体の分からない不気味さ」だったが、こちらは「生理的嫌悪感」が強い。全部が全部グロいわけではなくて、穏やかなマップも多い。
システム周り以外のテキストは.flowにもないが、ストーリー性が本家よりも強い。如何にもバックグラウンドがあるというような印象を受ける。主人公「錆付き」と、各種キャラクタとの関係の問題だろう。やはり解釈に正解不正解は存在しないのだが、しかし、本家よりも正解がありそうな気にさせる。
前田の印象では悲しみの色が強い。
エンディング実装済。マルチ?エンディング。
『ゆめ2っき』
リンク>ゆめ2っきを楽しむwiki
ゆめにっき派生の中でも最大規模を持つ作品。たくさんの製作者が共同で作っている。
本家のゆめにっきが「不気味」なら、こちらは「不思議」。不気味で怖いマップやオブジェもあるが。
製作者が多数ということもあってか、夢の内容はゆめにっき以上に支離滅裂に感じられる。何かひとつに回収されない感じがするというか……。
欠点としては、広大すぎるマップ(これが魅力でもあるが)。たくさんの製作者が長い時間かけて作っているだけあって、全マップを廻る、全イベントを見るのにすごく時間がかかる。時間はかかるが、素敵なものも多い。
「延々と夢の中を歩き続ける」というコンセプトを最も実現しているのは「ゆめ2っき」かもしれない。
エンディング実装済。マルチエンディング。
『ultra violet』
リンク>pixiv:gozo-ropp
寡聞にしてこれ以上の和み・癒しのゆめにっき派生を前田は知らない。怖いマップもあるが、それ以上に穏やかで平和なマップが多く感じられる。上ふたつとは違った意味でじっくりと見ていたい作品。いつまでも歩いていたい世界である。
ストーリー性は本家ゆめにっきよりは強いが、比較の問題であって、やはり薄めだと思う。単に前田がストーリー性に目を向けていないからそう感じるだけかもしれない。本当に、ただそこにあるものを見ているだけで楽しい、そういう作品なのだ。
ドットの細かさもゆめにっき派生の中でかなり上のレベルだと思う。ベンチに座ったとき左右に顔を向けたり、俯いたりできるのには感動した。
エンディングは未実装。2013/03/05現在のバージョンは0.03。次の更新が待ち遠しい。
上に紹介したゆめにっき派生作品は、いずれも「RPGツクール2000RTP」が必要。
リンク>RPGツクール2000RTP
ニコニコ動画にプレイ動画を上げている人もいる。
特に以下の人が前田のお気に入りであるので、これも紹介しておく。
実況なしというのも、ゆめにっき派生を楽しむ上で重要かと思われる。
けど、こういったプレイ動画を観る前にまず自分でプレイした方がいい。初見であるということは素晴らしいことだ。
ゆきむし氏
リンク>http://www.nicovideo.jp/user/2460739/mylist
ゆめ2っきのプレイ動画を上げている。ゆめ2っきに凄まじく詳しい人。
hiz氏
リンク>http://www.nicovideo.jp/mylist/20631358
.flow、ユメ-グラフティ、ゆめ2っきのプレイ動画を上げている。キャラクターの動かし方がとてもいい。サクサクプレイでもあるし、きちんと感情的にもなっている。
petit氏
リンク>http://www.nicovideo.jp/mylist/33681248
ultra violet、夢日誌、ゆめにっき、.flowのプレイ動画を上げている。たまに字幕あり。夢日誌も2013/03/05現在は未公開。ultra violetの実況なしは貴重。